掲載 2007年5月6日/最終更新 2007年5月6日
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| Mio DigiWalker C323 |
| Pocket PC ベースではなく、 Windows CE ベースのカーナビ Mio C323。 |
GPS 付き Pocket PC である Mio 168(RS) を便利にカーナビとして使っているのですが、 Mio のメーカーである Mitac からナビ機能を大幅にアップさせた新機種 Mio DigiWalker C323 が発売されました。 私が Mio 168 で不満に感じていた (と、iPAQ rx5965 のレビュー の際に記述していた) 「高速道路でも一般道と同じようにナビする」問題が解消され、 ハイウェイモードが搭載されたようです。 ハイウェイモード以外にも、交差点情報が表示されるようになったとか、 画面が 4.3 インチと大きくなったとか、 メモリは 2GB の大容量だとか、 色々パワーアップしているようです。 いやー、Windows CE ベースでがんばってますねー。 ということで、とても使ってみたくなりました。
そういうわけで、某所のご厚意で Windows CE ベースのカーナビである Mio DigiWalker C323 を約 1 週間お借りし色々と使いましたので、使用感などを記します。
まずは 4.3 インチ液晶というのがどのくらいの大きさなのか見ていきましょう。 左下の 3 枚並んだ写真の一番上は私が普段使っている Pocket PC である hTc Z と並べた写真です。hTc Z の液晶画面は 2.8 インチなのですが、 Mio C323 の縦(短辺)の長さは hTc Z の縦(長辺)の長さよりちょっと短い程度です。
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| 大きさ比較 | 上から、hTc Z との比較、Mio 168(RS) との比較、W-ZERO3 との比較。 いまさらですが、W-ZERO3 はでかいですねー。 |
真ん中は Mio 168 との比較ですが、 3.5 インチ液晶の Mio 168 の縦よりは Mio C323 の縦の方がさすがにずいぶん短いです。 でも実は短辺どうしで比べるとほぼ同じなんですね。長辺どうしでは Mio C323 の方がずいぶん長いんですけどね。
下は 3.7 インチ液晶の W-ZERO3 との比較なのですが、 短辺どうしでは W-ZERO3 の方がわずかに長くて、 長辺どうしでは Mio C323 の方がずいぶん長いという感じです。
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| W-ZERO3 と厚さ比べ |
| Mio C323 はかなり薄いです。とは言っても私が大好きだった iPAQ h4150 よりはずいぶん厚いですけどね。 |
Mio C323 の大きさがつかめましたでしょうか? ちなみに厚さはかなり薄くて hTc Z、Mio 168(RS)、W-ZERO3 のどれよりも薄いです。 Mio 168(RS)のアンテナ部分を除いた厚さとほぼ同じという感じです。 背面真ん中が 3cm 幅で 6mm ぐらい盛り上がっていますが、 それを含めても W-ZERO3 よりはずいぶん薄いですね(右写真)。
画面はタッチスクリーンなのですが、実はスタイラスが付属しません。 「指でタッチ」が基本なんですね。 それからボタン類が電源スイッチ以外はありません。 画面に出てくるアイコン類をタッチして操作が基本です。
画面サイズは 4.3 インチとのことですが、解像度は 480x272 のようです。 ちなみにPocket PC ではサポートされていないサイズです。
充電は USB mini B 端子経由で行います。これは iPAQ rx5965 や hTc Z と同様で便利です。
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| 背面 |
| Mio C323 の背面。 真ん中 3cm ぐらいがちょっと盛り上がっています。 ちなみに下に見える金色の端子はおそらくヨーロッパでサービスされている TMC (Traffic Message Channel information) サービスを受けるときのアダプタを接続するものと思われます。 TMC とは渋滞情報等を FM 電波で配信するもので無料で利用できるようです。 TMC アダプタ入りのクレードルは このページ にある これ じゃないかと思います。 |
ちなみに USB コネクタを介して PC に接続すると、 マスストレージデバイスとして認識され、 本体メモリの \My Flash Disk 配下と SD カードスロットに挿入されている SD カードが普通のストレージと同様 PC から読み書きできるようになります。 なお、その状態では Mio C323 側は特殊な画面となり、 一切操作ができなくなります。 またその際、MioMap は強制的に終了させられてしまいます。
なお、Windows CE は完全に隠されていてあたかも専用機のような雰囲気です。 PDA としては使えません。
さてナビですが、とても同じ MioMap とは思えません。 そもそももう開発思想が違う別のソフトです。 というのは、 Mio 168 の MioMap はソフトが BeMap で地図がゼンリンでしたが、Mio C323 では MapFan を運営しているインクリメント P が地図とソフトを供給しているんですね。 全然知らなかったのですがインクリメント P はパイオニアやクラリオンにも ナビソフトを供給していて シェアが 50 パーセント近くあるんだそうです。
まず私がこれまで 2 年ほど Mio 168 で MioMap を使ってきて感じてい ることをまとめておきましょう。 なお、以下は iPAQ rx5965 のレビュー記事 に書いた事項の再掲です。最近 iPAQ rx5965 の記事を読んだ方はスキップ可能です。
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| Mio 168 と同時にナビしてみた |
| Mio C323 は Mio 168 と比較するとかなり普通のナビらしく納まります。 |
やはり、音声でナビもしれくれるので便利です。 初めてのところに行くのも気軽に行けるようになりました。
Pocket PC なので車から簡単に持ち出せるので当たり前ではあるのですが、 車に乗る前にパソコンでネットを見ながら目的地をセットしたり経路を探索したりできるので便利です。 スポット登録も自宅でできますし、そもそもスポット登録したものは CSV ファイルとして存在していますので、 スポットファイルを PC に持ってきて PC 上で名称を編集なんてのも簡単にできて便利です。
特に自宅の近所についてはそう感じるのですが、 これはある程度仕方がないでしょう。
最近のカーナビのトレンドと思われる 3D ビューは存在しません。 3D がどれほど便利なのか体験していないので、 これがどれだけマイナスになるのかちょっとわかりかねます...。
高速道路も一般道路と同じようにナビをしてくれるのですが、 実は不便です。 一般道路であればいざとなれば路肩に車を停めてナビをチェックすればいいし、 そもそも信号待ちが多いので「あれっ、おかしいぞ」 と思ってもナビ上で位置をよく確認する余裕が十分あるのですが、 高速道路ではそうもいかないので、一般道路と「同じように」だと困るのです。
最近の HDD カーナビは CD 録音機能がついているようですが、 「録音」すなわち「リッピングしなおし」なんですよね。 その点 Pocket PC ならリッピング済みの MP3 なり AAC なり WMA なりを PC から SD カード等に移せばそのまま車に持ち込めます。 ちなみに私は Windows Media Player 11 のプレイリストの同期機能を用いて、 星の数が多いものを優先的に、ランダムで SD に転送するようにしています。
上述のミュージックプレーヤになるのもこの範疇に入るわけですが、 やっぱり使い慣れた、勝手知ったる Pocket PC ということで、 ソフトをインストールすることで機能の拡張もできて便利です。 拡張の仕方も手慣れていますし。 たとえば PC でエンコードしたビデオなんかも簡単に持ち歩けますし、 ゲームなんかも入れておけます。
さあ、では上記の MioMap v1.3 までの経験を元に Mio C323 の MioMap を見てみましょう。 以下が Mio C323 をナビとして使ってみての感想です。
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| ハイウェイモード |
| ハイウェイモードができました。 高速に乗るとハイウェイモードになりインターチェンジやランプ、 パーキングエリアまであと何キロか表示され、 それぞれ直進なのか曲がるのかが表示されます。 これはずいぶんよくなりました。 |
短いレビュー期間中に首都高を含む高速を走りましたが、 インターチェンジやランプの名称が高速での ガイド標識のように画面に出るようになり便利になりました(右図)。 またそれぞれを直進なのか左右に折れるのかが表示されておりこれまた便利です。
Mio Ver 1.3 では、高速を降りないことを「分岐右です」と言っていましたが、 それも「直進です」と言うように改善されてます。 出口では「2km 先、左方向出口です」のようなことも言ってくれるので MioMap v1.3 (や v2.0)の「分岐左」よりはずいぶん助かります。
ただし、首都高を走ってみたところ、右斜め前と左斜め前に分岐する Y 字分岐の形の案内標識が表示されている局面で、 Mio C323 が「直進です」と音声案内することがあり、 音声だけではどちらに行くのか不明のときがありました。 画面に方面名称も表示されているので、 それと実際の標識を照合して右か左かを判断することになりますが、 画面表示の字がそれほど大きくないので高速走行中はちょっとつらかったです。
それとハイウェイモードでは右半分がいつでも昼の絵で青空が広がっており、 夜はまぶしいんですね。 高速道路でまぶしいってのもちょっとつらいものがあります。 この画面、 配色だけの問題じゃなくて背景画像とかアニメーションとかがからむので昼間の色で放っておかれているんでしょうね。 とは言えまぶしいので、ぜひ次のアップデートでは変えていただきたいところです。
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| 交差点での案内画面 | 交差点で曲がる場合はこんな感じで案内標識のような表示が出ます。 また、どのレーンが進行方向用のレーンかも画面上部に表示されます。 必須かどうかは微妙ですが便利だと思います。 |
交差点ではデータさえあれば、 左右および直進方向の方面名が案内標識のように表示されるようになりました(右図)。 また、どのレーンが自分が行きたい方向に行くかも画面上部に表示されます。 さらに、曲がる交差点の 300m まで近づくと、 最大縮尺まで地図が拡大されます。
でも 300m 前から拡大されると、曲がる交差点が画面の外に出ていっちゃうんですよね。便利かどうかは微妙なところです。とは言え、Mio v1.3 でも交差点が近づくと手動でズームインしてたりしてましたので便利なんだと思います。
目的地の方向が赤い直線で表示されるようになりました。 実はこれがほしくて Mapple Digital V7 を購入したのですが、 いよいよ MioMap にも取り込まれたんですね。感動です。
ルートにしたがった道路が渋滞しているときなどでルートをあえて外れるときに、 便利に使えそうです。
PC でリッピング済みのものを SD カードで簡単に Mio C323 に持ち込めます。 また、SD 上に WMA 等のファイルを置いたまま Mio Audio Player から再生できます。
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| Mio Audio Player |
| Mio の Audio Player 画面。ナビとして使う場合、 この画面を見ることはほとんどないでしょう。 ちなみに右端に縦に並んだボタンのうち、一番上が最小化ボタン。 最小化ボタンがあるおかげで音楽を聴きながら MioMap が起動できます。 なお Mio C323 に付属しているソフトで最小化ボタンを持つのは Audio Player だけです。 |
Mio C323 は PC に接続した際にマスストレージとして認識されますので、 もちろん Mio C323 の 2GB フラッシュの空きに音楽ファイルをコピーしても構いません。 ちなみに 2GB フラッシュの結構な部分が MioMap で使用されていて、空き容量は 500MB ぐらいです。 また、Mio Audio Player に認識させるには My Audio フォルダ下に置く必要があるのもちょっと面倒です。 一方、SD カードだと制約なくどこに置いても OK です。
Mio Audio Player で音楽を再生したままナビもできます。 でも、これ使いにくいんですよー。 いや、Mio Audio Player 自身はそれほど使いにくくないんです。 でも音楽を聞きながらナビをしようとすると使いにくいんです。 というのは、ナビを使っている状態から Mio Audio Player には簡単に画面を切り替えられないからなんです。
Mio Audio Player には最小化ボタンがついていて、 音楽を再生しながらメニュー画面に戻ることができるようになっています。 でも、最小化ボタンがついているのは Mio Audio Player だけで、ほかのソフトにはついていません。 たとえば MioMap を立ち上げてしまうと、 MioMap を終了しない限りメニュー画面に戻れないのです。 つまり、ナビ中に流れている曲の曲名が知りたくなった場合、一度 MioMap を終了させないと曲名もチェックできないということになっちゃうんです。
ちなみに、MioMap でナビ中に曲名を確認するには、次のようなステップを踏むことになります。
「メニューボタン」→「ナビ設定ボタン」→「終了ボタン」→「OK ボタン」→(ちょっと待ち)→「オーディオアイコン」→(曲名を読む。ただし、曲名はスクロールしているので読むのもちょっと面倒)→「最小化アイコン」 →「MioMapアイコン」→(結構待ち)→「OKボタン」→「メニューボタン」→「ルート確認ボタン」→(結構待ち)→「誘導開始ボタン」。
うーん、気が遠くなりますね。 一度 MioMap を終了することになりますので、 どうしても曲名を確認しないと気が済まないといういうとき以外はあきらめることになりそうです。
まあでも、MioMap v1.3 と違って、一度 MioMap を終わらせても目的地の設定等を覚えていてくれるのでそこだけは救いですけどね。
ちなみに、曲名を知りたいとき以外にも、 曲をスキップしたり、再生をやめてしまって車のラジオをつけようかと思ったりしたときも上記と同様のステップとなりますので、結構大変です。
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| Mio C323 のメニュー画面 |
| この画面から起動できるものしか起動できないんですよねー。残念。 |
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| Mio C323 のセッティング画面 |
| メニュー画面の右下の「セッティング」をタップするとこの画面になります。 たいした設定はできません。 ちなみに「言語」を英語にしても MioMap や Mio Audio Player は日本語のままです。 |
各ソフトから簡単にメニュー画面に戻る機能がつけばそれなりに解決と思うのでぜひなんらかの手を検討してほしいところです。たとえば、 電源ボタンを押すとメニュー画面に戻って、 メニュー画面で電源ボタンを押すと電源がオフになるとかにできないものでしょうか?
ちなみに今使っている Mio 168 の場合は、Windows Media Player がハードウェ アボタンに割り当てられていますので、 そのボタンを押して WMP 画面を出し、 曲名を確認したら MioMap が割り当てられているハードウェアボタンを押して戻るだけなんですよね。 本当はそこまで頑張ってほしいところなんですけど、 せめて MioMap を終了させないでも Audio Player 画面が出せるようにはしてほしいものです。
MioMap.exe が PC からアクセス可能な \My Flash Disk 配下にありましたので、MioMap.exe をよけておき、 他のプログラムを MioMap.exe として置いておいて、メニュー画面から MioMap をつついてみたのですが、残念ながら起動しませんでした。MioMap.exe.id というファイルも同じフォルダにありましたので、 ID が一致していないと起動してくれないのかもしれません。
一番動かしたかったのは動画プレーヤだったのですが、 そういうわけで Mio C323 では動かすことができませんでした。 せっかく画面が大きいのにビデオが見れないのは残念です。
Mio C323 で色々と不便なところは適当にプログラムを作って救済すればいいやと思っていたのですが、 どうもそれもできなさそうです。もう少し時間があれば何とかなるかもしれないのですが...。
まあ、まったく Windows CE ベースであることの価値がないかというと、 MioMap フォルダの各ファイルのフォーマットがなんかなじみがある、 という点では多少 Windows CE ベースであることのメリットがある気もします。 でもやっぱり自由にプログラムを動かせないのは残念ですね。
Mio 168 の MioMap v1.3 では縮尺の拡大縮小の幅が 14 段階あり、 きめ細かかったのですが、Mio C323 では 11 段階と減りました。しかも、 Mio 168 の最小縮尺では横幅いっぱい(短辺いっぱい)でも 35km 程度の範囲しか入りませんでしたが、 Mio C323 では短辺いっぱい(縦幅いっぱい)で 300km の範囲が入ります。 ちなみに最大縮尺は大体一緒で、 Mio 168 の短辺いっぱい(横幅いっぱい)も Mio C323 の短辺いっぱい(縦幅いっぱい)も 300m といったところです。
Mio C323 は縮尺の幅がぜんぜん大きいのに段階が少ないことで、Mio C323 の縮尺の拡大縮小の一段ごとの幅が粗く、逆に Mio 168 の拡大縮小幅がきめ細かいことになります。
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| Mio 168 のナビ中の最小縮尺画面 |
| 目的地までの道筋を再確認しようとしても残念ながら再確認できるだけの 小縮尺にはならない Mio 168(RS) の MioMap v1.3。 |
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| Mio C323 の最小縮尺画面でのナビ |
| 日本の形がわかるほどの縮尺までナビ中にズームアウトすることができます。 この状態で「700m先左折です」などの音声ガイドが出ます。 実用的にはあまり意味がありません。 |
一方、Mio 168 の MioMap v1.3 はナビが始まってしまうと縮尺の拡大縮小は 14 段階中、縮尺の大きい 9 段階に限られてしまうんですね。 左図はナビ中の MioMap v1.3 の最小縮尺画面なのですが、横幅が 2.5km 分ぐらいしかありません。 Mio 168 では、ナビ中に「目的地までの道筋を再度確認したい」と思っても 目的地までが画面に入り込むほどの縮尺が選択できなくて不便でした。 この点では、ナビ中でもナビ中じゃなくても 11 段階の縮尺が利用できる Mio C323 の方が便利です(右図)。
ということで、地図の拡大縮小に関しては一長一短でトントンと思います。
ところで、Mio 168 の MioMap v1.3 はナビゲーションパッドの上下左右で縮尺の変更ができたのですが、 Mio C323 の場合はハードウェアのナビゲーションパッドがなく、 代わりに、画面上に表示される拡大ボタンと縮小ボタンを使うことになります。 で、この拡大縮小なのですが、 指でタッチするとどうもねらいが外れることがあるようで、 そうなるとナビが一時中断して地図がスクロールしちゃうんですよね。
これ、はっきり言って不便です。ナビを再開するには画面左下に表示される 「現在地」ボタンを押せばいいのですが、 面倒です。割とよくねらいをはずしちゃいますし。
Mio 168 の MioMap v1.3 では「ファミリーレストラン」の下に「全て」と、 「デニーズ」などの個別のフランチャイズ店名が出てきたのですが Mio C323 で は「ファミリーレストラン」より細かい指定はできません。 「デニーズのあの料理が食べたい」というときは不便です。
一方、MioMap v1.3 の POI では存在しなかった「駐車場」 が入っているのは便利です。今いる地点に近い駐車場が検索できますので。
MioMap v1.3 では登録したスポットは画面上に現れていましたが、Mio C323 の MioMap では現れなくなりました。 ということで、スポットは、 行き先の選択肢をあらかじめ登録しておく機能に過ぎなくなりました。 MioMap v1.3 ではスポットに近づくとその旨知らせる機能もありましたが、 それもありません。
それはそれでさっぱりしていて良いでしょう。個人的にはそれほど困りません。
それとは別に、何らかの手段で検索したものは、「検索履歴」に登録され、 あとから参照できる機能がつきました。 スポット登録しないでしまったものでも検索履歴で残っていれば再度行き先として利用できます。 1 週間の借用期間では活用には至ってはいませんが、これは便利だと思います。
なお、Mio 168 の MioMap v1.3 で登録してあるスポットは MioMap フォルダ直下に LocalSpot.csv などの CSV ファイルとして存在していますが、 その中の緯度と経度を 256 倍して 1000 で割ると Mio C323 の スポット(登録地)ファイルである \My Flash Disk\MioMap\MioMap\RegistPoint.dat ファイルで使っている緯度と経度に変換できます。 私は Excel を使って緯度と経度を変換し、名称を基準にソートした上で、 Excel からテキストエディタにコピペし、 テキストエディタ上で Tab を Ctrl+L に変換し MioMap C323 に送り込みました。
こういうことができちゃうのは Windows CE ベースであることのメリットの一つですね。Mio C323 上で各スポットにコメント等を入れる機能もありますが、 それも PC 上で RegistPoint.dat を直接編集した方が楽そうです。
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| ルートの設定 |
| Mio 168 の MioMap v1.3 と異なり、開始地を設定しないでも、 地図の任意のポイントを選択して「決定」ボタンを押せば、 メニューが表れ 「ここへ行く」を選択することで簡単にルート検索が行えます。 同じメニューから簡単にスポット登録することもできます。 |
MioMap v1.3 ではルート検索をする際に、 目的地を設定するのに加えて開始地も設定しなければなりませんでした。 面倒だったので、目的地を同時に開始地に設定し、すぐリルートさせたりしていました。
この点は Mio C323 ではよくなっています。目的地の設定は、地図上でポイントして「決定」ボタンを押したときに出てくるメニューで「ここへ行く」を選択するか、 各種検索で得られた結果に対して「ここへ行く」を選択すれば、ルート検索をしてくれます。
実質的には開始地を指定しないだけではあるのですが、それでもずいぶん楽になった気がします。
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| MioMap のメニュー |
| メニューボタンを押して呼ばれる画面ではあるのですが、なぜか戻れません。 |
たとえば地図上のある地点へ移動し、 その地点で最寄のファミリーレストランを調べようとした際、 地図画面の右下に表示されている「メニュー」ボタンを押し、 右図の MioMap メニュー画面を呼び出した後、 中段左端の「周辺施設」ボタンを押し、 「ファミリーレストラン」を選択するのですが、 一度 MioMap のメニュー(右図)を呼び出してしまうと、 それまで表示していた地点の地図に戻れないんですね。
これはおかしいです。右図左下隅の 「現在地」ボタンが地図に戻るボタンなのですが、 「現在地」ってそれまで見ていた地点とは違ってて、 今いる位置のことなんです。
地図に戻るボタンは「現在地」じゃなくて「閉じる」または「戻る」 にしたら良いんじゃないかと思うのですがどうでしょう?
ちなみに Mio 168 の MioMap v1.3 では「閉じる」で元の地点に戻れます。 当たり前だと思っていたのですが、Mio C323 ではそれができないんです。
MioMap v1.3 ではどのくらいルートから外れたらリルートするかの設定ができたのですが、 C323 では結構ルートから外れていてもリルートしてくれません。 評価期間中の経験的には 500m 以上外れたかどうかが コースを外れたかどうかの分岐点という気がします。
ちなみに、私は MioMap v1.3 ではコースから 50m 以上離れたらリルートするように設定しています。
リルート計算にそれほど時間がかからないので、 もっと気軽にリルートしてくれればいいのにと思います。 せめて MioMap v1.3 と同様、設定ができるとうれしいです。
MioMap v1.3 や v2.0 では停止しているときでも地図が回転することがあったりしたのですが、 Mio C323 は停止中は地図もぴたっと停止していてその点は良くなりました。
MioMap v1.3 では自車位置は三角の頂点部分だったのですが、 Mio C323 では自車位置は三角の頂点よりもちょっとだけ底辺に近づいた位置になります。 特に縮尺が小さいときに違和感がありますが、 「自車位置は三角の頂点よりちょっと底辺より」 と思い込むことで何とかなるんじゃないかと思います。 つまり慣れの問題かと。
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| 直射日光下での使用 |
| 直射日光が射すと白けてしまい見づらいです。 晴天の日中は輝度を最大にすることになります。 |
これは Mio 168 でも共通なのですが、晴天の日中は最高輝度にしないと暗くて、 夜は最低輝度でもまぶしいです。 せっかく Windows CE ベースなのですから、 地図の配色の設定と輝度を、時刻とともに自動で変更してほしいものです。 あるいは、iPAQ h3630 のように光センサを使って自動で調整するのでも良いです。
ちなみに輝度を変更するにも MioMap をいったん終わらせなければなりません。 ついでに書くと、ボリュームを調整するにも MioMap をいったん終わらせなければなりません。 何とかならないですかね?
すごくかたくなな感じです。筐体が結構大きいのだから標準の 3.5mm 径にしてくれれば良いのに...。
ちなみに hTc Z はさらにサボって mini USB 端子からヘッドホン出力を引き出すのですが、 Mio もそうしたら良いんじゃないかと思います。 で、シガーアダプタのあたりから 3.5mm 径のステレオヘッドフォンジャックを引き出せば、少なくとも Mio の周りは mini USB ケーブルがつながるだけのすっきりした配線になると思うのですよ。
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| 添付のホルダ |
| 添付されるホルダは Herbert Richter の GLOBAL DUAL SUPPORT 2 で、 Mio C323 専用のアタッチメントが一緒についてきます。ホルダとアタッチメントは Herbert Richter 標準のインタフェースで接続されますので、 同梱のホルダに、たとえば hTc Z 用のアタッチメントを購入してつけたり、 Herbert Richter の他のホルダを購入して Mio C323 をつけたりできます。 |
Mitac は Mio P350 から Herbert Richter の車載ホルダを添付するようになりました。 メーカ独自ではない、比較的広く使われている規格品を使うのは歓迎です。 これで Herbert Richter の他のホルダを使ったりもできますし、 バイク等にもつけやすいことになります。
なお、このホルダ、Mio 168 に添付する自由に曲げられるホルダと比較して、 ゆれることなく、しっかりと Mio C323 を固定できます。
ちなみに Herbert Richter は PDA 工房 や、 ANY'S INTERNATIONAL や、 eXpansys で購入できます。
個人的には期待もしていないし使わないのですが、使ってみると結構ひどいです。
まず電卓ですが、「500000」のように打つと 0 を半分ぐらい取りこぼします。 ダブルタップの判定ルーチンがからんでいるんじゃないかというような取りこぼし方です。 ちなみに、同様の取りこぼしが MioMap の電話番号検索でも生じます。 また、MioMap の拡大縮小ボタンの連続押しでも同様の取りこぼしがあります。
画像ビューアですが、使用シーンがあまり思いつかなかったのですが、 デジカメでとったばかりの写真を大画面で見たいときには便利かもしれないなーと思いました。 そこで IXY Digital 55 で撮影した SD カードを挿入し 2592x1944 ピクセルの写真を表示しようとしたのですが、残念ながら表示できませんでした。 マニュアル等には明記していませんが、 画像サイズにより表示できなかったりするものがあるようです。
ちなみに「ファイルマネージャ」というのも入っているのですが、 もちろんプログラムを起動する機能はありません。 ファイルを移動したりリネームしたりするためにあるらしいのですが、 PC で操作したほうが楽ですから、まず使わないと思います。 プログラムを起動する機能をつけてくれればとてもうれしいんですけどね。
マップコードと呼ばれる地点指定の仕組みがなくなりました。 私は一度も使ったことがないので影響ありません。
ボールペンと兼用になるタイプのスタイラスを一本車に置いておくと良いと思います。
MioMap.ini ファイルに LogOut=0 という行と Output=\My Flash Disk\MioMap\MioMap\iPC.log という行があるので、LogOut=1 にすることでログが取れるんじゃないかと思ったのですが、 なんかうまく取れていません。LogOut=1 にすると MioMap の終了に時間がかかる気がするので、 ファイルに書き出している風ではあったのですが...。
とまあ、いろいろと指摘しましたが、 やはりハイウェイモードが入ったのは良かったと思います。 その他いろいろと魅力的なところがあるので、良い方向に進化していると思います。
いやー、参りました。というのはナビとして Mio 168 の MioMap v1.3 (や v2.0)よりも結構使いやすいからです。iPAQ rx5965 の b-Walker が MioMap v1.3 とあまり変わらないのでパスしたのとは好対照です。
ただ、Windows CE として使えないのがとてもネックです。 CE のプログラムが動かせないのであれば専用ナビという選択肢もあるわけです。 たとえばサンヨーの ミニゴリラ なんかが同じカテゴリの製品になると思います。
とは言え、 ひょっとしたらそのうちプログラムが動かせるようになるかもしれませんし、 なにより Windows CE をベースにしているというだけで、 個人的にはとても肩入れしたくなります。
と、買いたくなる気持ちが高まっているところを抑えつつ、 ひとつ冷静に整理しておきましょう。
なお、今までカーナビを使っていなくて、 比較的安価にカーナビを導入したい人には思いっきりお勧めです。 やっぱりないよりはぜんぜん便利ですから。
今まで Mio 168 や Mio P350 や iPAQ rx5965 を使っていた人には、 ナビとして進化していることと、 PDA として使えないことのトレードオフをどう考えるかだと思います。 私を含め Mio 168 等をナビとして使っていた人はそれなりに Windows CE ベースで自由にプログラムを動かせることにも魅力を感じていたんだと思うんですよね。
私が Mio 168 を購入した当時は、普段利用している Pocket PC の PIM 情報を、自宅の PC 経由で Mio 168 に同期させ、 休日車で出かけるときは Mio 168 を持ち歩いていました。そういう意味では Mio 168 は完全な Pocket PC でなければならなかったわけです。
しかし、Pocket PC が電話とくっついた W-ZERO3 以降は、普段持ち歩いている Pocket PC をそのまま持ち歩くようになってしまいました。
また、海外に行く際に Mio 168 に Pocket Streets をインストールし、 海外でも GPS 付き地図を使っていましたが、 今年はじめに海外に出かけた際に hTc Z 用に Bluetooth GPS レシーバを購入してしまい、「海外向け GPS 付き地図」の役割からも Mio 168 は卒業しつつあります。
つまり、最近の Mio 168 はカーナビに専念しつつあったんですね。 そういう意味では Mio C323 にしてしまってもそれほど問題はないとは思うのですが、 やはり Windows CE のプログラムを動かせるかどうかが心に引っかかります。 なんらかの動画プレーヤをインストールしたいですし、 使いにくい点を改善したりもしたいですから。
しばらく Mio 168 を使いながら買うか買わないか葛藤したいと思います。