Tillanosoft:Reviews:iPAQ hx4700

iPAQ hx4700 使用感

掲載 2005年4月21日/最終更新 2005年4月21日


はじめに

hx4700
HP iPAQ hx4700

iPAQ の VGA 機 hx4700 をレビュー用に 2 週間ほどお借りしましたのでさっそく所感を記そうと思います。この 2 週間は、iPAQ hx4700 をプライマリ Pocket PC として利用しました。 果たして今井は hx4700 をプライマリ Pocket PC としてどう見たのでしょうか?

速い... と言うか遅くない

テスト用に VGA Pocket PC がどうしても必要となり、 テスト機として、まずは、 Fujitsu Pocket LOOX v70 を、 そして v70 のスタイラスのお尻への収納が慣れなかったことと、 DELL Axim X50v があまりにも安価で登場したことで、v70 を手放して X50v を買いました が、 いずれも遅いんです。 最近私が凝っている BGLightCE というフリーのバックギャモンがあるのですが、特にこれが遅い。 たとえて言えば、初期の Pocket PC 機である GFORT で BGLightCE をしているような遅さ。

いや、「遅い」と言うと本当に遅いような印象を与えてしまうのですが、 多分モノはそれなりに速いと思うんです。CPU は 500MHz 超ですし、 多分 VGA にフル対応しているアプリはそれなりのスピードで動くと思うんです。 でも QVGA 対応の、いわゆる Windows Mobile Second Edition の VGA 画面を 「認識」しないアプリが遅いんだと思うのです。

VGA 機を入手する前から、eMbedded Visual C++ に付属する VGA エミュレータがめちゃくちゃ遅かったので VGA Pocket PC は遅いんだとは思っていましたが、 やはり遅かったというわけです。VGA 画面上に QVGA アプリを実行時にタテヨコ 2 倍ずつ伸張して表示してたらそりゃ〜遅くなりますよね〜。

BGLightCE
BGLightCE

先に述べた BGLightCE が特に顕著に遅さをかもし出すのですが、Today 画面からスタートメニューを表示するときもテロテロテロと出ることがあるくらい遅いです。

というわけで、私は普段利用する際のスピードの面からは VGA Pocket PC は評価しておりませんでした。

しかし hx4700 を触ってその考えは誤りだったことがわかりました。いや〜、 速い。というか遅くない。QVGA 機並の表示スピードが出ます。「タテヨコ 2 倍ずつ伸張していますから」なんて言い訳はまったく無用になるスピードです。

昔マイクロソフトが Windows CE をベースに Palm に対抗するプラットフォー ム Palm PC (Palm 陣営からクレームが出たので後に Palm-size PC と名称変更) を出した際、 あまりの反応の遅さに Palm を打倒するには至らず、 マイクロソフトも深く反省して、 大々的にマーケティングを実施して何はともあれ反応速度を改善することを決意しました。 たとえば Windows 95 で導入した 3D GUI (ちょっと立体的に見える GUI のこと)を廃し、とにかく少しでもスピードを稼いだわけです。そうして GUI も一新し投入されたのが Pocket PC (2000) だったわけです。これで Palm 並のレスポンスになっただろう、とマイクロソフトは胸をはったわけです。

でもフタを空けてみればやっぱりなんとなく遅い。 Palm ほどのレスポンスではないという感じは否めませんでした。

そんな中、半年以上遅れて投入された iPAQ h3630 を今井は発売日に購入したのですが、 iPAQ h3630 のレスポンスは一流でした。これこそ真に「Palm に引けを取らないレスポンス」だなあ、と思いました。先行出荷された Cassiopeia や jornada が「なんとなく遅い」反応だったのに対して、 iPAQ h3630 はそのような妥協を廃して発売されたのでした。

というようなことを、hx4700 を触ってあらためて思い起こされました。 妥協を許さない iPAQ 開発チームの姿勢、いいですね〜。私が iPAQ をメイン機として使いつづける理由もこういうところにあります。

なお、余談ですが iPAQ は米国では他の Pocket PC と同時期にリリースされ ています。日本ではコンパック(iPAQ の当初の開発元。後に HP と合併しました)の Palm-size PC であるところの Presario があまりにも売れなかったためコンパックの日本法人がビビって iPAQ の投入が遅れてしまったようです。

そうそう、iPAQ hx4700 は私のメイン機の iPAQ h4150 (PXA255 400MHz)よりも CPU クロックが 1.5 倍ほど上なのですが(PXA270 624MHz)、 クロックの違いを体感させるほどの速さは残念ながら感じ取れませんでした。 あくまで VGA 機であることが遅さの言い訳になっていないという程度の速さと感じたということです。

Cassiopeia との比較
Cassiopeia E-55 との大きさ比較
日本初の Palm-size PC であるところの Cassiopeia E-55 よりはさすがに小さいです。 E-55 はこのサイズで、液晶は QVGA モノクロ、 カードスロットは CF のみ、無線 LAN も Bluetooth も搭載されていませんでした。 そう思うと hx4700 はずいぶん小さいです。 四角張った感じは E-55 と hx4700 はよく似ています。
h3660 等との比較
iPAQ 3機種比較
左から h4150, hx4700, h3660。 h3660 は当時の他の Pocket PC よりも少しだけ小さい感じでしたが、 hx4700 はその h3660 とほぼ同じ大きさです。 h3660 は 4096 色反射型 TFT 液晶、 カードスロットなし、無線 LAN や Bluetooth も当然なし。 当時他の Pocket PC が透過型 TFT 液晶を採用していたのに対し、 反射型 TFT 液晶を採用した iPAQ は屋外での視認性に長けていました。 反射型 TFT 液晶なら横長にしても視認性が良いのですが、 色の再現性に劣っているのが難点です。

大きさと重さはやっぱり気になる

もうすっかり iPAQ h4150 に慣れきってしまった身としては hx4700 は大きくて重いです。 横幅も広いですので手に持ったときにちょっとあまり気味です。

カシオの初代 Palm-size PC である Cassiopeia E-55 をホウフツとさせます。 実際比べてみた写真が右です。

私は左のボタン(デフォルトでは録音ボタン)に SoftwareActionControl を割り当てて、PIE や Microsoft Reader のスクロールは、 録音ボタンを利用することが多いのですが、 そのような使い方をするとこの大きさは結構苦しいです。 角が丸めてあるとは言え四角っぽいデザインも持ちにくさ度を増す原因です。

でもこの大きさって、元祖 Pocket PC の iPAQ h3630 とだいたい同じ大きさと重さなんですよね〜(右写真)。 当時 iPAQ h3630 が出た頃には「う〜ん、小さい!この大きさで本体に CF カードが挿せればな〜」と思っていたわけで、 思えばぜいたくになったものです。

なお、もともと私は小ささ至上主義的なところがあるので、 大きさ重さに対してのコメントは多少厳しくなっていると思います。 多少さっぴいて受け取っていただければと思います。

小ささ至上主義の私には Fujitsu Pocket LOOX v70 や DELL Axim X50v でさえ大きすぎなわけで、現状 VGA 液晶がどうしても必要な場合は、 利用者側に大きさを気にしない度量が必要と思います。 そういう意味では iPAQ hx4700 が多少大きいことは目をつぶっても良いのではないかと。

外観は合格点ぎりぎりかな

外観のデザインは個人の好みが強く出るところと思うのですが、 私としては合格点ぎりぎりと言ったところです。 初代 iPAQ h3630 の当時としてはかなり斬新なフォルム、iPAQ h1920 のかわいらしさ、iPAQ h4150 のかわいい中にもアプリケーションボタンまわりの微妙なカーブの美しさに 所有する喜びを感じていた私なのですが、 残念ながら hx4700 の外観には特に魅力は感じませんでした。

優美な h4150 のアプリケーションボタン部
h4150 のアプリケーションボタン部
外観は私が Pocket PC を購入する上でとても重要な要素なのですが、 そういう意味では現行機種の中では、他社機を含めて h4150 を上回るものは残念ながら見当たらないですね〜。

金属カバー(らしきもの)で背面まで覆われたボディはそれなりの質感を感じさせますが、 配色や全体の形はあまり私の好みではないのですよ。

横長にした際に左右対象になるような画面配置は、 縦長で利用するときは額縁の上部分が広すぎるように感じます。 さまざまな試みが盛り込んであるとは思うのですが、 それぞれを合わせてギリギリ合格点といった感じです。

ナビゲーションパッドについては後に詳しく記述しますが、 「横長時の左右対象デザインのため」 という理由が平らなスライドパッド採用の一因であったとしたらそれはとても残念に思います。

ま、自分が気に入らなかったデザインについて長々と書いてもなんですので、 外観に付いてはこの辺で終わりにします。

液晶はきれいで横にしてもまあ何とか許せるかも

Windows Mobile 2003 Second Edition から画面の回転が OS により標準でサポートされるようになり、Pocket PC を横長で利用する機会が大幅に増えました。でも多くの場合 Pocket PC に貼りつけてある液晶ディスプレイは長辺方向の視野角がかなり狭いんです。 つまり縦長表示では上下方向、横長表示では左右方向の視野角が狭いのです。

X50vとの液晶の比較
Axim X50v との液晶比較
左から DELL Axim X50v, hx4700。 こういう感覚を言葉では説明しにくいのですが、hx4700 の液晶の方が緻密に作られているように、ぱっと見ただけで感じます。 とは言え、 このあたりはひとつの機種を使い続ける分にはあまり気にならないのですけどね。

人間の目は左右に離れてますので左右方向の視野角が狭いと ちょっと不都合が起こります。右目と左目とで見ている色が違ってくるのです。 すると右目と左目で見ているものが違うのに 無理に同一視しようとしているような葛藤が生まれます。 具体的にはなんかチカチカして見えるのです。

実はこの問題に付いて多くの Windows Mobile 2003 SE Pocket PC では、 あえて触れていません。すなわち、液晶の視野角を仕様に載せている Pocket PC はこれまで見たことありません。

で、iPAQ hx4700 の液晶ですが、まあ、 これなら横画面にしても大きな問題はないといったところでしょうかね。 手元にある DELL Axim X50v は長編方向の視野角が狭く横長では使いたくない Pocket PC なのですが、iPAQ hx4700 なら横長で使ってもそれほどイヤじゃない感じです。

つい横長にして使えるかに目が行ってしまいますが、 液晶そのものは発色が良く品位の高い表示をします。 結構液晶にお金をかけているようです。

そう言えば hx4700 は液晶のサイズが 4 インチと大きめですが、 その点に関しては特にメリットを感じませんでした。Axim X50v と同じ 3.7 インチでも良いですし、そういう液晶があるかどうかわかりませんが、 h4150 と同じ 3.5 インチの VGA 液晶があれば 3.5 インチでも構いません。

液晶が大きいことが本体が大きいことの言い訳として使われるのであれば、 液晶をわざわざ 4 インチにしてもらわない方が良いですね。


ナビゲーションコントロールは減点項目

Nav Point
hx4700 のナビゲーションパッド
チャンレンジャー精神は立派だと思います。 デザイン的にもフラットなものにしたかったのでしょう。 でもね、とても使いにくいんです。

iPAQ hx4700 が意欲的に挑戦したのがスライドパッドを利用したナビゲーションパッドなのですが、 今回は挑戦意欲を買うのみと言ったところです。 ありていに言えば、「普通のナビゲーションパッドの方が 10 倍良い」という感じです。

このナビゲーションパッド、Nav Point と言うのらしいのですが、PC のタッチパッドのように利用するカーソルモードと、Pocket PC の上下左右に倒れるナビゲーションパッドのように使えるナビゲーションモードとを簡単に切り替えて利用できます。

タッチスクリーンが付いている Pocket PC でなぜ PC のようなタッチパッドが必要か?と突っ込みたいところですが、 片手で Pocket PC を利用している際に、親指を Nav Point のあたりに置き、 他の指で hx4700 を支えるようにすれば、 スタイラスを取り出さないでも何でも操作ができてしまうというねらいがあるんじゃないかと思います。

でもね、それがとても使いにくいんです。 正直カーソルモードでポインタを動かしているとイライラしてきてすぐにスタイラスを取り出したくなります。

というわけで、ほとんどナビゲーションモード固定なのですが、 ナビゲーションモード固定ならばこれまでの iPAQ にくっついていた ハードウェア的なパッドの方が全然良いわけです。

Nav Point は上下左右のボタンにせよ、 真中ボタンにせよすべてタッチセンサーへのタッチにより操作するのですが、 自分のタッチが認識されたのかどうかが画面を見て反応を見ないとわからないのです。

上記の不満に加えて、Nav Point での上下ボタンは、 普通にナビゲーションパッドで発生する上下ボタンとちょっと違うキーコード (単なる上下キーのキーコード) を発生するようなのです。 他の Pocket PC に付いているナビゲーションパッドでは、 Pocket Internet Explorer で上下ボタンを押すと上下スクロールになるのですが、 Nav Point の上下ボタンでは、ハイパーリンクが設定してある項目の渡り歩きになります。 そうなのです。Desktop PC で Tab や Shift+Tab を押したときのような動作なのです。

これは他の Pocket PC のナビゲーションパッドでは単純な上下キーのキーコードではなく、 ちょっとオマケが付いたキーコードが発生していることによるモノらしいです。 一方 Nav Point は単純な上下キーのキーコードを発生しているので動作に違いが出るということになるわけです。

Nav Point は Synaptics というアメリカの会社が提供しているドライバで動いているようなのですが、 多分 Synaptics がナビゲーションパッドハードウェアの実装の要件を正しく理解していないんじゃないかと思います。 この辺りは HP がちゃんとコメントしてあげないと、と思いました。

ちなみに今まで使った Pocket PC で、 ナビゲーションパッド部に不満があったのは MiTAC Mio 168 に続いて 2 つ目なのですが、Mio 168 のナビゲーションパッドが発生するキーコードにも同様の問題がありました。 ハード的にイマイチなナビゲーションパッドは、 発生するキーコードも考慮が足りないんだな〜、と思いました。

ミュージックプレーヤとしてはイマイチかも

初代の iPAQ (h3630)には本体にカードスロットがなくそういう使い方をしていなかったのですが、 2スロット機である PocketGear に乗り換えたとき から Pocket PC をミュージックプレーヤとして利用するようになりました。 最近ではメイン機である iPAQ h4150 がミュージックプレーヤであり、 SD カードに WMA ファイルを置いて通勤時などに Windows Media Player で音楽を聞いています。

さて、2 週間ほどメイン機として利用した iPAQ hx4700 ですが、 残念ながらミュージックプレーヤとしてはイマイチな感じです。 以下、その理由です。なお、下記の記述は iPAQ hx4700 の ROM アップデートの前の状況での話です。4月中旬に出されるらしい ROM アップデートでは、Windows Media Player のバージョンが 9 から 10 に上げられるので改善されているものもあるかもしれません。

  1. ナビゲーションパッドとアプリケーションボタンが使いにくい

    ミュージックプレーヤとして利用される場合、 Pocket PC は胸ポケットに入れられるのですが、 iPAQ h4150 だとポケットの上からボリュームや曲飛ばし等が簡単にできるのですが、 iPAQ hx4700 だとナビゲーションパッドがフラットでシャツの上からの操作がかなり難しいのですよ。 また、 アプリケーションボタンもフラットですので、 アプリケーションボタンに機能を割り当てるとそちらの方もシャツのポケットの上からは操作が難しいです。

    ちなみに、シャツのポケットに入れる際に、 指がナビゲーションパッドに触れるからだと思うのですが、 曲が次に飛ぶことがしばしばです。

    対策としてはナビゲーションパッドには機能を割り当てないことです。 この件はそれで我慢できなくもなくなります。 操作する際はポケットから取りだして画面上で操作することになりますので 使い勝手は落ちますけどね。

    ちなみにこの件はハード的なものですので、ROM アップデートでは改善しないことでしょう。

  2. Nav Point
    hx4700 のヘッドフォンジャック
    上面右側にあるんですよね〜。iPAQ h3660, h1920, h4150, rz1717 などは上面左側にあります。ちなみに MiTAC Mio 168 は左側面下にありますが、 これはカーオーディオと接続することしか考えていないものと思われます。
    イコライザ
    hx4700 のイコライザ画面
    特に音も歪むことなく、なかなかいい感じです。 調整幅は h4150 と比べるとそれほど幅がない感じですね。
  3. ヘッドフォンを挿すとスタイラスが取りだしにくい

    ヘッドフォンジャックが上面右側にあるんですよ。右の写真のように思いっきり干渉しています。 他の多くの Pocket PC は左上にあって干渉しないんですけどね。iPAQ hx4700 の場合は左上部は無線関係ののアンテナになっているようで、 本体のほかの部分とは異なりプラスチックで覆われています。 そういうわけでヘッドフォンジャックを左上には持ってこれなかったと思います。

    iPAQ h4150 や Axim X50v では無線も内蔵した上でヘッドフォンジャックが左上にあるんですけどね〜。

    ちなみに電源ボタンも上面右側のヘッドフォンジャックのすぐ隣にありますので、 ヘッドフォンを挿していると押しにくくなります。 挿してなくても押しにくい電源ボタンではあるんですけどね。

  4. ホワイトノイズが結構大きい

    ヘッドフォンジャックにヘッドフォンを挿した時点でヘッドフォンからはサー というホワイトノイズが聞こえます。最初は何かと思いました。 他の iPAQ ではほとんど気にならなかったのですが、hx4700 では結構気になります。 音楽が始まってしまえば気にならないのではありますが。

  5. 音楽を再生していると時々フリーズする

    これはお借りした hx4700 固有の問題である可能性がありますが、 Windows Media Player で音楽を再生していると Pocket PC がフリーズしてしまいソフトリセットを余儀なくされます。 私は普段ほとんどソフトリセットをしないので、 この問題は結構気になります。

    個体の問題でない場合は ROM アップデートで直ることを期待したいです

ちなみに音質に付いては特に問題ありません。そういうわけで、 上記に挙げたことがが気にならなければミュージックプレーヤとしても OK と思います。 ヘッドフォンイコライザも付いてます(右図)。 イコライザをオンにしても音が大幅に歪むということはありませんでした。

無線設定画面
hx4700 の無線設定画面
無線 LAN、Bluetooth のオンオフから設定までの窓口となる画面。 なかなか便利です。

無線 LAN について

無線 LAN のオンオフは Bluetooth と統合された GUI でできるのですが(左図)、 この GUI はわかりやすくて便利です。iPAQ h4150 にも同じような GUI が存在していたのですが、h4150 と異なり、 無線をオンオフしたときに余計な音がしないのが良いです。

この GUI ですが、Today 画面の右下部分(タスクバー)やコントロールパネルの「接続」 から呼びだせるのですが、 私は SmallMenu のメニューフォルダにショートカットを入れて、 SmallMenu から呼びだすようにしています。

また、Axim X50v と異なり、ナビゲーションバーのネットワークアイコンから フライトモードオン(無線 LAN の電源オフ)にできるのも良いです。 ちなみに Pocket LOOX v70 もフライトモードオンにできますが、 LOOX の場合はフライトモードをオンにして実際に無線 LAN が動作していないのにもかかわらず、無線 LAN の動作をあらわす LED がオンのままだったという問題がありました。Axim X50v ではフライトモードのオンオフ自身ができませんでした。

その他は OS にしっかり統合されていますので Windows Mobile 2003 以降の他の Pocket PC とほぼ同じです。


Bluetooth について

Bluetooth、いいですね〜。Desktop PC に Bluetooth が付いていれば、 Bluetooth 経由で ActiveSync できます。hx4700 をメインマシンとして利用した 2 週間、会社の PC と Bluetooth で ActiveSync していましたが特にトラブルはありませんでした。 途中都合により 1 度ハードリセットしましたが、 Bluetooth 経由でのバックアップからのリストアも問題なく行えました。 ただし、USB 経由の場合よりもずいぶん時間はかかります。 正確には測っていませんが、倍ぐらいでしょうかね。

ちなみに Windows Mobile 2003 から USB での同期やバックアップが劇的に速くなっていますので、 Pocket PC 2002 や Pocket PC 2000 での USB での同期やバックアップ/リストアに比べれば Windows Mobile 2003 の Bluetooth の方が速いんじゃないかと思います。

さて、iPAQ hx4700 の Bluetooth ですが、オンオフは無線 LAN の時と同じ GUI で行います。iPAQ h4150 や Axim X50v は Today 画面 に Bluetooth アイコンが出ており、そこでもオンオフができていたのですが、 Today 画面には iPAQ Wireless (無線設定)のアイコンが鎮座するようになり、 Bluetooth のアイコンは Today 画面から消えました。

でも、これで特に問題はないです。

Bluetooth マネージャ
Bluetooth マネージャ
これは Bluetooth マネージャで新たな Bluetooth 接続を作成するときの画面です。 今まで触った Pocket PC で Bluetooth がついている機器(iPAQ h4150、 DELL Axim X50v)もほとんど同じ GUI 画面で設定していました。 ダブルタップが必要な場面もありますし、 微妙にマイクロソフトデザインとは異なります。

Bluetooth の各種機器との接続等の設定は今まで触った Bluetooth 搭載機とほとんど同じ GUI で行います。Bluetooth アダプタ自身の設定は 「Bluetooth 設定」、他の Bluetooth 機器との接続は「Bluetooth マネージャ」 で行います。

この GUI、 微妙にマイクロソフト的ではないです。 「Bluetooth 設定」の方は Broadcom という会社で作っているのですが、 恐らく「Bluetooth マネージャ」の方も Broadcom が作っていると思います。

Windows CE.Net では Windows XP に先駆けて Bluetooth に OS レベルでサポートが行われていると思っていたのですが、 いまだにマイクロソフトがインプリしたような Bluetooth 設定を見たことがありません。マイクロソフトが Windows CE.Net のサポートスタックで提供している Bluetooth プロファイルが少なすぎて誰も使ってくれないということなのでしょうか?

なお、余談ですが、Windows XP では SP2 から Bluetooth の OS によるサポートが入っています。 IntelliMouse Explorer for Bluetooth を買うと PC の USB ポートに挿す Bluetooth アダプタが添付するのですが、 そのアダプタ用のドライバは XP SP2 の Bluetooth スタックを利用するようになっており、XP 上での Bluetooth の設定が、 マイクロソフトによる標準の GUI で行えます。

これはあたかも無線 LAN が Windows XP から OS でサポートされるようになり、 無線 LAN の設定が標準の GUI で行えるようになったのと同じような気持ち良さです。

手持ちの Bluetooth アダプタでは、他に MSI の USB タイプのアダプタ、 PC2PC でも、 XP SP2 の Bluetooth スタックを利用したドライバを配布していますが、 SocketLink Evolution などの CF タイプのもので XP SP2 のスタックを利用するドライバを配布しているところは、 私が探した範囲ではありませんでした。

Socket には本件に付いて問い合わせを出したのですが、 「現在検討中」という回答が返ってきました。 Bluetooth アダプタを買うときは、XP SP2 のスタックを利用するドライバが存在するかどうかも確認して買うことをお勧めします。 現時点では IntelliMouse Explorer for Bluetooth を買うのが一番のお勧めです。

そうそう、私はいまだにドコモの PHS、Paldio 633S を使って Bluetooth 経由のダイアルアップをしているのですが、hx4700 で、 特に大きなトラブルなく Bluetooth 経由でのダイアルアップができました。

その他いろいろ

スタイラス比較
スタイラス
手前から iPAQ h3660用、hx4700用、h4150用のスタイラス。 h4150用は純正ではなく、ボールペンもついたサードパーティ製。 h4150用だとさすがに細すぎましたが、 hx4700用は手ごろな太さになり持ちやすくなりました。

スタイラスは長くはないですが、そこそこ太くて持ちやすいです。 最近の Pocket PC では細くて短いのがはやってましたが、 多少持ちやすさに気が向いたようです。

内蔵フラッシュメモリが 80MB あります。 大き目のプログラムなどを入れておくのに使うと良いと思います。

hx4700 の赤外線ポートは本体の下部にあります。 使いにくい位置だと思います。自分はこの 2 週間でほとんど赤外線は使いませんでした。

CF スロットと SD スロットの 2 スロットがあり、それぞれ本体上部にあります。 特に出し入れに難はないです。 スロットカバーはなく、ダミーのカードが付いてきます。 自分はダミーのカードは元箱にしまっておくのが常なのですが、 カードスロットに何も入っていないとかなりの空洞が上面に現れます。

電源スイッチは本体上面にあるのですが、細長くて結構押しづらいです。 慣れが必要な部分です。

ケースは付属しませんが、透明液晶カバーが付属します。 このカバーは液晶画面だけを覆うものなのですが、 カバーをつけていてもかさばらず、秀逸な出来と思います。 ただ、画面をタップする際は邪魔になります。 私は一日目にすぐにはずしてしまいました。 個人的には液晶カバーよりもケースをつけてもらった方がうれしいです。

iPAQ hx4700 は買いか?

私自身は残念ながら買いません。 h1920、h1937、h4150 と小さい iPAQ に慣れきってしまった体には hx4700 はやはり大きすぎました。私自身 Pocket PC に VGA ディスプレイがどうしても必要とは思っていないことも買いに走らないひとつの 要因だと思います。

では、VGA ディスプレイがどうしても必要という場合はどうでしょうか? 普段使う Pocket PC として VGA 機を購入するということであれば、 hx4700 は買いだと思います。以下に良い点/良くない点をまとめておきましょう。

良い点

  1. VGA Pocket PC としてはきびきびした動作
  2. 美しく、横にしてもそこそこ見れる液晶画面
  3. 無線 LAN、Bluetooth 内蔵
  4. 持ちやすいスタイラス
  5. 80MB の内蔵フラッシュメモリ

良くない点

  1. 大きい、重い、四角張っている
  2. 使いにくいナビゲーションパッド
  3. ホワイトノイズとフリーズする Windows Media Player

私が現行の iPAQ モデルから自分が使うメイン機を選ぶとしたら rx3715 ですかね〜。


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